青食み 青葉茂れりの初夏で有る。梅雨の憂鬱な雨も若葉を一層に青ばませる。池の傍の例の老桜も精一杯に若枝を伸ばし若葉を広げ青ばんで居る。秋に春に花も咲かず程に丸坊主に剪定される事が既に判って居てもで有る。人の邪悪な心も老桜が対象では天罰は落ちずで有る。文句を語ら無い老桜の不運でも有る。枯れるを待たれて居る悲劇でも有る。傍に二代目の苗木が既に花を咲かせた。身につまされる現実で有る。 大自然は弱肉強食の非情の世界でも有る。果実は熟せば甘く甘味では有るが。熟すを待って居ては他の者に食べられてしまう。青い果実を一口食んで捨てて仕舞う猿の愚かも有る、青実を食べて腹を下すが愚かか、熟実を食べられて飢えるが愚かか微妙で有る。バナナは青い内に収穫され日本に輸出される、日本の店頭に並ぶ頃には黄色く色付き始め熟し始める。自重で傷付く為に房毎吊り下げる器具まで売られて居る。果物の多くが熟すと甘く成るが歯応えが無く成る。人の好みも色々で有る。美しい娘を熟す少し前の果物に譬える人迄居る。 青田刈りと言う酷い言葉も有る、収穫前の青い稲藁を刈って仕舞う酷い話しで有る。違法行為の顛末でも有るが、何も為無くても収穫が期待出来る稲田を強制的に自分で刈らされるので有る。世界には飢餓で死んで行く子供も多いのにで有る。 完熟林檎成る物は売られて居る、収穫の時期を遅らし充分に熟してから収穫して販売される。通常より甘くなり内部に蜜が溜まった様に成る。人の好みも色々有り完熟品が必ずしも売れる訳では無い。完熟品は傷み安く早く販売して仕舞う必要も有る。 最近はYouTube等への動画のアップロードも盛んで有る。自分のホームページやブログの容量に制限が有る為でも有る。大容量のレンタルサーバーのサービスも有るが月極めの課金の負担が大変で有る無料で利用出来る魅力は甚大では有るが、予告無しに勝手に削除される不親切も有る。早めにダウンロードして置か無いと此の世から消え去る運命でも有る。配信の方針を変えたのか最近の物はダウンロード出来無くして仕舞ったサイトも有る。日本は映像貧国でも有る。著作権や肖像権や不正コピー等で苦情も多いのか直ぐに削除される運命でも有る。有料サイトではダウンロード出来る作品も多いが、観れる丈で自分の物には成ら無い、勿論アップロード等出来無い。人類共有の遺産には成ら無い。自宅のペットの愛犬や猫の可愛い映像も多いが他人には意味が無い。 自分の居無い地球を見て感慨に耽った宇宙飛行士も居たが、自分が居ての大宇宙でも有る。青春を謳歌して居る若者はやがて自分も歳老居る事を忘れ勝ちで有る。時の流れは非情でも有る。昔の懐かしいテレビドラマを再放送して居るチャンネルも有るが悲しいのは当時輝いて居た俳優ももう見掛け無い。俳優よりも作品そのものに価値を見つけるべきで有る。古い映画の特許が切れて格安で販売される様に成った。古典と呼べる作品は矢張り凄いものが有る。古臭いと馬鹿にせずにジックリと観るべきで有る。 植物の種は不思議な存在で有る、動物が飲み込むと消化出来無い、歯で噛み砕くと当然消化は出来る。薄い皮で消化され無い。肥料付きで子孫を広める植物の策略でも有る。西瓜のあの大きな種を平気で飲み込んで仕舞う人が小さい錠剤に打ち込まれた異物を見つけて文句百垂れ垂れるので有る。回収騒動に発展する場合も有る。印刷不良、裁断不良の紙幣に高値が付く場合は有る。柘榴は手榴弾の名前の元に成る物騒な形の果実で有る。自ら実を割って小鳥に赤い実を提供する。実の粒が赤い為に豊穣の象徴でも有るが、猥褻なイメージも有る。多くの絵画で象徴的に描かれて居る。 渋柿は泥棒が痛い目に遭う数少ない事例では有る。渋柿と判って居れば誰も盗んだり為無いものを。見付って食べさせられたら最悪で有る。そんな渋柿も焼酎で併せたり干し柿にすると甘く成る。併せ柿の技術も進んで渋に当る不運は少なく成った。御鏡用の串柿は縁起物でも有り需要は今だに多い。干し柿を料理の甘味に使おうと煮て仕舞う失敗は多い、渋が戻るので有る。砂糖の代用には成ら無い。以前にカレーのルーに柿の種が入って居た事が有った。柿も入れる場合も有る事を知って仕舞った。林檎を入れる事は有るが。柿の実は全部採って仕舞わ無いで少し残すのが慣わしで有る。収穫を神に感謝し小鳥達にも施す為でも有る。渋柿も真っ赤に熟すと甘く成る。 未熟と言う言葉の外に不熟と言う言葉も有る。熟す前に落ちて仕舞う実の事で有る。受粉が充分で無いと種が出来無いので実が落ちて仕舞うの有る。無駄な事は為無いので有る。果樹園では間引きも重要な作業と成る。 最近は若者を雇って熟す迄育てる機運が少ない。派遣労働者も多い。頭数さえ集めれば仕事は出来ると考える企業も多いのか。今年は不景気で派遣社員の派遣の契約解除が問題に成った。不景気で生産が落ちると人員の配置換えも起こる。自分で仕事が選べ無いのが労働者の辛い所でも有る。仕事を教わって出来る様に成るとより実入りの良い職場に転職して仕舞う若者も多いのか、企業にとっては割りに合わ無い事態でも有る。 外国語は試験の為に必須の科目丈に多くの学生は苦労して勉学に励むが不熟の侭で終る人も多い。熟した果実の甘味を味わう事が無い不幸が有る。勉強した恩恵を受けれるレベルに迄達し得無い不幸で有る。欧米の学生は言語が似て居るので方言の様な感覚で恩恵を受けるレベルに迄達しえるが日本人丈異質の外国語を勉強させられ損をして居るので有る。幼児教育の重要性を説く人も多いが今度は日本語自体が可笑しく成って仕舞う弊害の出る危惧も有る。6年間勉強した第一外国語より俄か勉強の第二外国語に恩恵を受けて居る人も多い。毎日の通勤時間を利用して単語を覚えて行けが可也憶えられる計算では有る。計算通りに行かぬのが此の世の倣いでは有るが。英語の学習に小学校の高学年で習ったローマ字が障害と成って居る。試験の為の勉強の為にはローマ字風の発音英語は確かに便利で有るが、幼児番組のセサミストリートが聞き取れ無い。英語の字幕の出せるDVDも有るが、文字通りに言って居るとは到底思え無い。多くの人は青食みを為た丈で諦めて仕舞って居るので有る。小学校で習ったローマ字はパソコンの日本語入力で甚大な恩恵を皮肉にも多くの人が受けて居る。御陰で漢字の入力も欧文と余り変わりが無い。数多の外国語の中でも西語はローマ字に近く日本人には馴染み易い。四十代後半から勉強を態々新に始めた人も居る。人生を二度楽しめる事を意味する。セサミ・ストリートは多言語のバージョンが有る。御国柄の違いも有る。人生訓も出て来る。数字とアルファベットのabc丈を教えて居る訳では無い。人と人形との巧妙な会話が中心で有るが、人形が人に恋をしたり、人形で有る事を悩んだりで有る。有名人や巨像迄スタジオ内に登場させた。こんな国に生まれて居たらと感慨に耽れるところでも有る。実際に外国に行って観ると外国語の勉強も恥ずかしく無く成る。必須で日常生活も侭成ら無い為でも有る。 猿が青食みして其の渋さに実を捨てて仕舞う愚かは人も教訓で有る。熟す迄待てば甘露の果実で有るのにで有る。猿蟹合戦の童話にも出て来る。期が熟すのを待つべき大事が有る。青春と陰陽五行説に由来し春の色の青を意味する。青は青葉の色で有り熟す前の実の色の事で実際の緑の事で有る。信号の緑も青と言う慣習も有る。青には未熟と言う意味も有る。実際の空や海の青色とは関係が無い。熟年者には二度と帰れぬ甘酸っぱい想いが有る。人生は苛酷で有る、青春を謳歌出来ず夢丈を観た人も居る。 今日は明日の為に有るのでは無い、今日が全てだ。自分に明日が必ず来るとは限ら無い。其処に人生の意味が有る。 2009−06−08−414−01−01−OSAKA |
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